映画に見る 仕事と使命
仕事とはなんだろう?
この答えは一生をかけて探すものかもしれないし、個人差も大きいだろう。
では、仕事とはどんなものかを考え、それを誰かと話しあおうとした時に、共通する前提としてわかりやすい物語があると、話が早くなると思う。
以前、ブラックホーク・ダウンという映画を見て、そこに「仕事」の極致を見たと思った。
それをいろんな人に話した。
あれから、そういう視点で映画を観ると、そこには「段階」があると思うようになった。
その段階を考え、それを話題にする場合は、
「機動警察パトレイバー 2 the Movie」
「ハッピーフライト」
この2作がちょうど良いと思う。
(もちろん、僕個人の感想です)
まず、ブラックホーク・ダウンは、戦闘状態であり、まさに瞬間・瞬間に自分の「生命」がかけられている。
だが、先の2作は自分で考え、それを上司に相談しつつ動くことができる・・・という状況の差がある。
パトレイバーの方は、いわゆる内戦状態に入りつつある初期状況。
ハッピーフライトの方は、言ってみれば航空パニックだ。
さて、
パトレイバーと、ハッピーフライトを観ると、そこには部下だけではなく、上司の在り方・・・というものがテーマの一つになっていることが分かる。
出世より、自分の使命を重んじたパトレイバーの登場人物。これは「主犯」の拓植行人も同様。
ハッピーフライトでは、機長への昇格テストの飛行が思わぬトラブルに巻き込まれ、その中での各人の行動が描かれていく。
自分の仕事を思うと、自分の使命を独りよがりで考えていたと反省する。
ハッピーフライトの整備係のセリフ、
「だって、なるべく完全な状態で飛ばせてやりたいじゃないですか!」
「そんなの、当たり前なんだよ。全体のバランスってもんがあるんだ」
・・・若いころの自分に聞かせたいです。
パトレイバーの後藤さんのような、切れる上司。
ハッピーフライトの原田機長、山崎パーサーのような誠実な上司。
そして、部下もチームの一員として自分の仕事を成し遂げていく。
仕事は、こういうことなんですよね。